ラムシカイのブログ

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M-1グランプリ2018、考察

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M-1グランプリ漫才日本一を決める「M-1グランプリ2018」決勝が12月2日。ABCテレビテレビ朝日系で生放送された。

 

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今年も全体的に面白い漫才が見れて、レベルが高いと思う大会だった。

 

M-1グランプリ2018について個人的意見を入れつつ、振り返り考察していきたい。

 

今年も去年と同様に「笑神籤」で順番が決まる為、

「笑神籤」の順番が漫才の出来や点数に大きく影響したものと思われる。

 

1.見取り図

漫才テーマ:彼女が欲しいという話

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
見取り図 88 91 85 85 86 83 88 606

見取り図の漫才は初めて見たのだが、漫才テーマとしてはよくあるテーマのような気がした。

その中で、「マルコ牧師って誰?」というボケ・ツッコミは新しいと感じた。全体的には面白い部分も多く、トップバッターとしては良かったコンビと思う。

「スポブラやないか!」の部分も微妙かなと思ったが、「おじさんに連れて行かれるわ」「連れて行かれるか!」のノリツッコミは見事にハマっていたと思う。

 上沼恵美子も言っていたように、少し古いタイプの漫才だったように思う。

 

2.スーパーマラドーナ

漫才テーマ:いい人のフリして実は恐ろしい人間

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
スーパーマラドーナ 87 90 89 88 89 85 89 617

個人的に好きなコンビ。2番目に出てしまった点とネタ自体も

例年より少し劣っているような感じのネタで少し残念だった。

安定の入りから、田中のボケが始まっていく感じは、今年も面白い漫才で

高得点行けると最初の方は思ったが。。。

ちょっとホラー的な要素もあった点が笑いアベレージを少し下げたのかもしれない。

最初の田中の「バーン!!」のボケが受けたが、それ以上の爆発が後半になかったのは、残念な点であった。

松本の言った、サイコ強めだったというのは、まさにその通りだと思う。

さすが松ちゃん!

 

3.かまいたち

 漫才テーマ:タイムマシン

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
かまいたち 89 92 92 88 91 90 94 636

2年連続決勝進出の実力者。 つかみから面白さ爆発。

話の構成も良くできていて、ポイントカードを作るという話だけで

ここまで話を面白くできるのは、さすがキングオブコントチャンピオンだと思う。

だが、ウケていたのに審査員の点数が結構低めであったような気もする。

3番目という順番から、少し点数が抑えられたのかもしれない。

立川志らくも88点と低めではある。

もし後半に出ていて、同じようにウケていたら、完全に優勝候補となっていた

面白くてレベルの高い漫才だった。

上沼恵美子はクオリティが高いと絶賛。立川志らくは上手さを感じすぎたというコメントだった。

 

4.ジャルジャル

漫才テーマ:国名分けっこ

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
ジャルジャル 93 93 93 99 90 92 88 648

 去年と同じようなゲーム感覚漫才。個人的には漫才なのかという疑問がある。国名を分けて面白いところで区切るというものだが、笑いのレベル

としては小中学生が好きそうな感じのネタだと思う。

2ちゃんねるでの評価も、面白いという意見は少なかった。クスリと笑えるポイントはあるが、年齢を重ねており、笑いのレベルを厳しく採点する審査員の方々が軒並み高得点だったのは非常に謎が残る。

製作者側としてはジャルジャルが高得点になったほうが利点があるのかもしれない。

特に立川志らくの「99点」は異常である。また漫才の感想も

一つも笑えなかったけど、だけども頭の中で非常に面白かったから、この点数とのこと。「はあ?」という感じで意味不明のコメントだった。

単に製作者側からジャルジャルに高得点を出して下さいと言われたから取って付けたよう得点に思える。

 

5.ギャロップ

 漫才テーマ:合コンの人数合わせ

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
ギャロップ 87 90 89 86 87 86 89 614

林の自虐が中心のネタ。少しボケとツッコミが単調で予想しやすい

ものになってしまったように感じる。 

ところどころ、面白いツッコミもあるのだが。

しゃべくり漫才として、話は安定していると思う。

ナイツ塙のM-1の4分の筋肉が使えていないというのは

分かりやすい表現だと思った。

オール巨人が「なんでこのネタにしたのか」と言っていたので、

M-1の決勝に合うような、他のネタも見たかった。

 

6.ゆにばーす

漫才テーマ:遊園地

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
ゆにばーす 84 91 82 87 86 80 84 594

 去年のトップバッターで、見事ハマり面白かった為、

今回の漫才もかなり期待値が高まっていたように感じる。

その分つかみのところで、川瀬名人が噛んだりして

その後のネタの入りが上手くいってなかったように感じる。

遊園地のネタ中も面白いワードはあったのだが、

去年ほど爆発できるところがなかったのが、残念。

まだコンビ結成8年目くらいらしいので、

また来年のM-1に期待したい。

 

7.ミキ

漫才テーマ:ジャニーズ

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
ミキ 90 93 90 89 90 88 98 638

 コントのような設定とかもなく、本当の漫才で勝負していて

さらに人柄やボケとツッコミの良さで非常に面白い漫才と

なっていたと思う。弟・亜生がボケて兄・昴生の自虐も交えて

面白く返しところが本当に面白かった。点数も高い。

上沼恵美子は「自虐ネタ」はウケないとギャロップに言ったが、

ミキは突き抜けて芸になっていると言った点は、非常に共感した。

 立川志らくの言っている新しい漫才というのがジャルジャル

漫才なのだろうか。

去年よりも非常に面白かったと思う。

 

8.トム・ブラウン

 漫才テーマ:合体

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
トム・ブラウン 87 90 93 97 89 91 86 633

無秩序というキャッチコピーが似合っている漫才の内容であった。

ボケのみちおが大ボケをかますところが非常に面白い。

これは新しい漫才の一つであると思う。

ツッコミの布川がもう少し面白くツッコミするともっと

面白いと思う。ただ、「ダメー」というツッコミが

トム・ブラウン の良さの一つでもあるので、また何回かネタを

見ていくとハマっていくのかもしれない。

ひふみんが土から出てくるという漫才をファイナルステージで見てみたかった。

巨人師匠の漫才としてはどうかという点は非常に共感。

 

9.霜降り明星

漫才テーマ:豪華客船

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
霜降り明星 93 96 98 93 91 94 97 662

 漫才のテーマも想像しやすいし、出てくる登場人物も

すべて面白い。ボケのせいやが強くボケて、粗品のツッコミが

すべてハマっていたほぼ満点に近い漫才だったと思う。

会場も爆笑で、審査員も絶賛しており点数も非常に高い。

巨人師匠のツッコミの粗品が次にどうツッコむかを待っている

という点は非常に共感。観客が思っていることよりも

さらにワンランク上のツッコミをしており、非常に

レベルが高い面白い漫才だった。

松ちゃんのトロフィーが霜降り明星のままという発言に

爆笑してしまった。

 

10.和牛

漫才テーマ:ゾンビ

  巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計
和牛 92 94 94 93 92 93 98 656

2016年、2017年準優勝の実力派コンビ。

今回のネタも安定感抜群で、面白い漫才だった。

ゾンビになるという、若干ホラー部分もあるが、それを感じさせないような

レベルの高い面白いボケ、ツッコミ。ボケの水田の細かいところに目を付ける

ところやツッコミの川西の演技力は魅力的である。

後半になると前半のフリなどを活かして、コント風に面白く仕上げている

漫才の構成も素晴らしい。何回も見れるような楽しい漫才である。

 審査員の点数も安定の90点超えの高得点である。

 

 

 ファーストラウンドの結果は以下の通りで、1位:霜降り明星、2位:和牛

3位:ジャルジャルという結果でった。

 

ネタの面白さももちろん必要だと思うが、順番であったり、その時の

会場の雰囲気が本当に重要な要素になると思う。

私の個人的な意見は1位:霜降り明星、2位:和牛、3位にかまいたち

ミキが来て欲しいとは思った。

 

ファーストラウンド 巨人 礼二 志らく 富沢 松本 上沼 合計 平均 順位
見取り図 88 91 85 85 86 83 88 606 86.6 9位
スーパーマラドーナ 87 90 89 88 89 85 89 617 88.1 7位
かまいたち 89 92 92 88 91 90 94 636 90.9 5位
ジャルジャル 93 93 93 99 90 92 88 648 92.6 3位
ギャロップ 87 90 89 86 87 86 89 614 87.7 8位
ゆにばーす 84 91 82 87 86 80 84 594 84.9 10位
ミキ 90 93 90 89 90 88 98 638 91.1 4位
トム・ブラウン 87 90 93 97 89 91 86 633 90.4 6位
霜降り明星 93 96 98 93 91 94 97 662 94.6 1位
和牛 92 94 94 93 92 93 98 656 93.7 2位

 

 最終決戦

1、ジャルジャル

漫才テーマ:決めポーズ

この漫才は本当に面白いのだが、TVでも

既に披露したことがあるので、ちょっとその辺りで不利だった

かもしれない。漫才のネタとしては2人の個性が出ていて

非常に面白い。あと一つ爆発的な笑いがあれば

優勝もあり得たかもしれないと思う。

 

2、和牛

漫才テーマ:オレオレ詐欺

ボケの水田が、オレオレ詐欺をやってみて本当に母親がくるかという漫才。

安定感はやはり抜群で、優勝まであと一歩のところだった。

最後のところがもう少し受けていたら、優勝だっただろう。

漫才テーマなども非常に面白い。

漫才としての作品を見ているようである。

 

3、霜降り明星

漫才テーマ:小さいころは懐かしい

ボケやツッコミが面白いのは当たり前なのだが、楽天カードマンなど

新しいボケ・ツッコミがところどころあり漫才が新しい

という感じもあり、新鮮味がある点も素晴らしいと思った。

 入りから、小学校のところまで自然で、ボケとツッコミが次々と

満載でありテンポも素晴らしい。

 

 総評:

今年のM-1グランプリも非常にレベルが高く、面白い漫才が多かった。

審査員の点数もなかなか納得できない点もあるが、

優勝の霜降り明星は本当に面白くて優勝にふさわしいと思う。

和牛の優勝も見たかったが、また来年のM-1グランプリで作品を見せて

くれるのではないか。

余談だが、優勝の副賞のユベントス観戦ツアーと、ファミリーマート

プレミアムチキン100kgが羨ましい。

来年のM-1グランプリも楽しみである。